2010年12月2日木曜日

独占禁止法違反でなくとも独占なのは違いない(Yahoo! JapanとGoogleの提携)

ヤフー・Google提携問題、公取委「調査の結果問題ないが、引き続き注視」 情報窓口開設

公正取引委員会がYahoo! JapanとGoogleの提携について、今のところ問題ないとする見解を示したそうだ。
法律は専門ではないからよくわからないが、少なくとも文面上は法律に違反はしていないのだろう。

しかし、それで全く問題がないかといえばそうではない。
何が問題かといえば一つには消費者の選択肢が狭まることがある。
いかにキーワードを独自分析しようとも、同じ検索エンジンを用いればよく似た結果になる。
Yahoo!とGoogleの検索結果の違いから、両者を使い分けている人を実際に知っているが、そういった人は今回の提携で困るだろう。
また、Google八分と呼ばれる現象に見られるように、Googleの検索エンジンが常に無謬の存在であるとは限らない。
Googleの検索結果では上位に表示されないサイトが、他の検索エンジンでは表示されるということもある。
今はMicrosoftのbingがかろうじて踏みとどまってはいるが、検索エンジンがGoogle一色になれば、世の中のWebアクセスは全てGoogleが握ることになる。
そして現実にそんな状況が目の前にまで迫っている。

とはいえYahoo! Japanの立場もわからなくはない。
Yahoo本社が独自の検索エンジンYSTの開発をあきらめた以上、他社の検索エンジンを導入する必要がある。
となると現実的な選択肢はGoogleかbingということになる。
Yahoo本社ではbingを選んだわけだが、日本語サイトに限った場合、検索精度はやはりGoogleに分があるだろう。

思うに、Googleが優れすぎているのだろう。
コンピューターの他の分野では独占に近い状況が生まれても、対抗馬が育ったり、オープンな開発によって新たな選択肢が生まれてきたりしている。
OSにしろ、ブラウザにしろ、だ。
だけどGoogleは優れている上に、ユーザーを不愉快にさせることが少ない。
だから他の選択肢が育ちにくいのかもしれない。

こんな記事を書きながらも、私はGoogle漬けの生活を送っています。
Google便利だよ-。

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