2018年1月26日金曜日

世界最小級LTEスマホ、Jelly Proを入手しました(2019/04追記あり)

KickstarterにてJelly Proを入手しました。
Jelly Proとはこの記事を作成時点(2018年1月現在)で世界最小級のLTEスマホです。


最初はKickstarter(https://www.kickstarter.com/projects/jellyphone/jelly-the-smallest-4g-smartphone/)にて投資を募り、その報酬として入手することが可能でした。
現在では公式ウェブサイト(https://www.unihertz.com/ja/index.html)にて、購入が可能です。

スペックは以下のような感じです。

Jelly Jelly Pro
ネットワーク 4G LTE VoLTE
OS Andorid 7.0 Nougat→8.1 Oreo(Proのみ)
CPU MediaTek MT6735 Quad core 1.1GHz
バッテリー 950mAh
カメラ 背面:800万画素・前面:200万画素
SIM Dual Nano SIM (4G+2G)
RAM 1GB 2GB
ストレージ 8GB 16GB
カラー パールホワイト・スペースブラック・スカイブルー
外部メモリ microSDXC (最大256GBまで)
ディスプレイ 2.45インチ
解像度 240×432ピクセル
対応Band 2G GSM 850(Band5)/900(Band8)/1800(Band3)/1900(Band2)MHz
3G W-CDMA 850(Band5)/900(Band8)/1900(Band2)/2100(Band1)MHz
4G FDD-LTE Band 1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20
4G TD-LTE Band40
WiFi 802.11 a/b/g/n 2.4GHz/5GHz
Bluetooth 4.0
GPS GPS
センサー 加速度センサー・コンパス・ジャイロスコープ
サイズ 約92.3 x 43 x 13.3 mm
重量 約60.4g

握りしめることが出来るサイズのスマホは今までもいくつか出ていましたが、今となってはスペックが低く、Androidのバージョンも古くなっていたので、割り切って使う必要がありました。
Jelly Proはその点、2GBのメモリやクアッドコアのCPUを搭載しており、Androidのバージョンも新しいです。

今回実機を入手しましたので、簡単なレビューをしたいと思います。

まず基本的なスペックですが、CPUはMediatekのクアッドコアで、メモリとストレージは無印Jellyが1GB/8GB、Jelly Proが2GB/16GBです。
今から公式で手に入るのはProの方だけですね。


モバイルネットワークですが、4G LTEに対応しており、docomo・SoftBankのメインバンドのBand1や、プラチナバンドのBand19・8を掴むので、日本国内でモバイルデータ通信をするのは問題ないと思います。

次に通話ですが、3G W-CDMAはdocomoで利用する場合Band1しか掴みません。
SoftBankはBand1に加えてBand8も掴むはずです。
そのため3G通信通話はdocomoで利用する場合、地方などBand6・19の地域では掴みが悪くなる可能性があります。
ただ、JellyはVoLTEにも対応しているので、利用できればこの問題はある程度解決することになります。
しかし、このVoLTEの機能ですが現状(2017年9月末現在)では、不具合が報告されており、スリープに入ると通話を受信しない現象が起きることがあるようです。
それを回避するにはVoLTEを使わない設定にする必要があるようです。
最新のファームウェアでVoLTEが使えるようになったようです。

Jellyはnano SIMスロットを二つ持ちます。
しかし残念ながら4G+4Gや4G+3Gではなく4G+2Gとなります。
2G GSMのサービスのない日本ではDSDS(Dual SIM Dual Standby)に対応しません。
製造元のUniHertzではいずれは4G+4G対応機を作りたいようですが、そのためにハードウェア的な変更が必要なため、現行のJellyでは実現できないようです。
どうしてもDSDSが必要な方は、後継機を待つといいと思います。

JellyはSIMスロットとは別に独立したmicroSDスロットを持ちます。
最近のDual SIM機はSIMスロットの一つとmicroSDスロットが共用になっているものが多いので、これは嬉しいポイントです。
また、JellyはmicroSDを内蔵ストレージ化する機能(Adoptive Storage)が有効化されており、microSDカードをJelly専用にフォーマットすることで、内蔵ストレージを大幅に増やすこと出来ます。
この機能を利用する場合、アプリ用速度規格であるA1に対応したmicroSDを利用することをお勧めします。


Q&A

Q1. どこで買えますか?
A1. 執筆時点(2018年1月時点)では急ぎならUnihertz公式ショップで買うのが良いと思います。
5chで購入した人の情報によれば2週間もあれば届くようです。

アメリカ在住の方でしたらAmazon.com(米尼)で公式に売っています。

また、Amazon.co.jp(日尼)でも公式に販売する準備を整えているようです。
急ぎではない方はこちらを待つのがいいでしょう。
現在(2018年1月時点)Amazon.co.jpで売っているJelly Proは転売品だと思われます。
定価よりかなり割高なのでおすすめはしませんが、急いでいて海外通販に不安を覚える方にはいいかもしれません。
※追記…日本Amazonで公式通販が開始されています。



逆に全くおすすめできないのがヴェ○テという転売業者です。
UnihertzがKickstarterで募集していた時点からヴ○ルテは予約受付をしていたのにもかかわらず遅延を繰り返し、一部の人にしか届いていないようです。
5chによるとかなりの方が被害に遭っていて、別商品への変更を促されるなど、Jelly Proが確実に欲しい方におすすめできません。
○ェルテで申し込んだ人より遙かにあとで公式通販で申し込んだ人が先にJelly Proを手にしたという報告が5chやTwitterを中心に後を絶ちません。

UniherzJapanから公式に代理店ではないと発表されています。

Q2. 電源が入らないんだけど…
A2. 開封時点ではバッテリーがビニールで包まれていて通電していません。
蓋を開けてバッテリーを取り出しビニールから取り出す必要があります。
蓋は開けにくいのでついでにnanoSIMやmicroSDカードを挿しておきましょう。


Q3. どうしても蓋が開かない…
A3. ギターピックや不要になったクレジットカードのようなもので、microUSB端子のところから少しずつ開くことが出来ます。

以下わかりやすい参考動画

Kickstarter組にはなかったのですが、公式販売組のJelly Proには充電器の代わりにピックが入っているという情報も…?


Q4. VoLTEを設定すると着信しないんだけど
A4. 初期のファームウェアで見られたバグです。現在のファームウェアでは解消されているようなので、アップデート推奨です。


Q5. APNを設定したのにモバイルデーターで通信できない
A5. APNの設定に加えて、[データ使用量]-[モバイルデータ]の部分を有効にする必要があります。


Q6. SIMスロット1とSIMスロット2は通信を切り替えられる?
A6. Jelly Proは4G+2Gであり日本ではDSDSではありませんが、2枚のnanoSIMを挿しっぱなしにしたままで、有効にするSIMを選ぶことが出来ます。
切り替わりに1分弱かかる場合もありますが。


Q7. スクリーンプロテクター(保護フィルム)は入っていますか?
A7. 少なくともKickstarter組のには入っていましたね。
公式販売組のものに現在添付されているかは分からないです。
ただ、Jelly Pro用の保護フィルムがAmazon.co.jp(日尼)で販売されているので入手は容易だと思います。




Q8. 技適は通っていますか?
A8. 公式Twitterによれば通っているようです。


番号も公表されています。
ただし、先行販売分については印刷されていませんし、今のところ(2018年1月時点)ではJelly Proでデジタル的にも表示されません。
推測ですが、Amazon.co.jpでの販売開始までにはアップデートでデジタル表示に対応するものだと思われます。
※追記…アップデートすることで技適のデジタル表示に対応しました。

Q9. 緊急地震速報・エリアメール・ETWSに対応していますか?
A9. 初期のファームウェアでは対応していませんでしたが、最新のファームウェアでは対応したみたいです。
実際にきちんと動くかは緊急地震速報が発令されないと分からないので現時点(2018年1月時点)では不明です。


Q10. 起動時のパターンロックを入力しても弾かれて起動できない!
A10. 筆者も一度だけそうなりました。再起動することで正常化しました。


Q11. 何をしてもブートアニメのまま起動しなくなってしまった…
A11. 端末の初期化を試みましょう。VolUpと電源ボタンを同時押しして、ボタンをいくつか押しているとリカバリーモードに入れました。
そこからfactory resetを選べば初期化できます。
なお、端末内に保存されたデータは全て消えるので、定期的なバックアップをおすすめします。


Q12. 文字入力は可能?
A12. 慣れれば思ったよりは可能です。
ATOKを使って文字入力をしていますが、テンキーをフリック入力するのは慣れればそこまでストレスはありません。
ただし、QWERTY配列のキーボードを使うのは難しいかもしれません。


Q13. GPSはGLONASS(ロシア版GPS)やQZSS(みちびき、日本版GPS)にも対応していますか?
A13. してません。
アメリカの本家GPSだけの対応だと思われます。
測位アプリで見てもGPSのみ補足します。

また、GPSの精度は甘めという印象です。


Q14. NFCはありますか? 近接センサーはありますか?
A14. ありません。通話時は一定時間で画面がオフになり、通話終了後は電源ボタンを押さないと画面は復帰しません。


Q15. OTGは使えますか? USBメモリは使えますか?
A15. 使えません。OTG対応デバイスやmicroUSBメモリも反応しませんでした。


Q16. Pokemon GOは出来ますか?
A16. 一応可能です。ポケモンGOの操作自体は問題なく出来るのですか、GPSが不安定なので、プレイにストレスがあるかもしれません。


Q17. 予備バッテリーが欲しいのですが?
A17. 記事執筆時点(2018年1月時点)では日本には配送していないようです。
https://www.unihertz.com/store/product/battery/
こちらで公式バッテリーが売っているのですが、現時点ではアメリカ及びドイツのみに配送しているようです。
Amazon.co.jpで販売開始する際にもしかしたら対応してくれるかもしれないので、一縷の希望も持って待ちましょう。
※追記…予備バッテリーの日本配送が開始されています。
https://www.unihertz.com/ja_JP/shop/product/jelly-jelly-pro-13
または在庫があれば日本Amazonで購入できます。
転売業者ではなくUnihertz販売のものを注文しましょう。

Q18. マニュアルはありますか?
A18. 執筆時(2018年1月時点)ではバージョン2のマニュアルが以下よりダウンロードできます。
https://www.kickstarter.com/projects/jellyphone/jelly-the-smallest-4g-smartphone/posts/2071139
なお、英語です。


Q19. ストラップホールはありますか?
A19. あります。蓋を開けた下部にストラップホールがあります。
また、公式カバーにもストラップやカラビナを通せる大きめのホールがあります。


Q20. 壊れてしまったんだけど…
A20. Unihertzではスマホに1年、アクセサリーに1ヶ月の保証をしています。
https://www.unihertz.com/ja_JP/shipping-delivery#warranty
こちらのサイトを参考に、必要な情報を添えてメールをしてみてください。
日本語にも対応しています。
お世話になりましたが、丁寧かつ素早い対応だと思います。

以下要望質問があれば追記します。