2010年8月6日金曜日

原子力は将来電気を使い続けるために必要か?

twitterにて
「ほんとならひどい話ですが、本当にそれほど単純な話なんですか? “@****: 「将来も電気を使い続けるために原子力」と宣伝されているが、全くの嘘。核燃料サイクルは破綻しており、ウランは石油等よりはるかに乏しい資源。原子力が未来に遺すのは放射能汚染のみ。」
というつぶやきを見たので反応してみる。

・核燃料サイクルは破綻しているか?

核燃料サイクルとは使用済み核燃料などを再処理して再利用および処分することである。
現在MOX燃料を軽水炉で使用するプルサーマルと、高速炉で利用する計画がある。
前者については海外では既に長い実績があり日本でも利用されることが具体的に決まっている。
後者については、当初計画より延び延びになってはいるが、高速増殖炉もんじゅの起動に見られるように進展している。
高速増殖炉は実用化されれば、エネルギー問題の解決になるとされ、期待も大きい。
破綻しているか?といえば答えはNOだろう。既に実践されておりさらなる進展も見られるのだから。
ただ「破綻している」と思い込んでいる人や、そういうことにしたい人が多いのは注意が必要ではある。

・ウランの埋蔵量は石油などよりはるかに少ないか?

http://www.fepc.or.jp/present/jigyou/world/sw_index_03/index.html
こちらを見てもらいたい。
これによれば
確認可採埋蔵量は
石炭>ウラン>天然ガス>石油
となっている。
石油などより遙かに少ないなどと言うことはない。
ただしウランもまた貴重な資源であり、今後原子力利用が世界的に広がれば使用量が増える可能性も高い。
しかしそれは石油などにもいえることであり、ウランの埋蔵量が相対的に極端に小さくなると言うことはないだろう。

・そもそも

「火力のみ」と「火力+原子力」ではどちらが利用可能エネルギー量が多いか?
単純な足し算であり、自明のことである。


いずれにしても電気を始めエネルギーは大切に使いたいですね。

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